国内大手仮想通貨取引所のZaifですが、界隈では有名な「Zaifのロスカット連鎖祭り」という事件が稀に起こります。
それが本日(2018年4月26日)も発生しました。たまたま居合わせることができましたので、この「Zaifのロスカット連鎖祭り」と、ついでにそれを利用して稼ぐ方法についても解説します。
今回の手法もそうですし、Zaifはビットコインのスキャルピングなどでも使い勝手の良い取引所です。ビットコイン現物の取引手数料は脅威のマイナス(売買すればするほど期待値がプラス)なので、まだ口座を開設していない人はこの機会に?是非。
Zaifのロスカット連鎖祭りについて
Zaifのロスカット連鎖祭りとは、文字通りZaifでビットコインのロスカットが連鎖してちょっとしたお祭り状態になることです。
もう少し具体的に説明すると、他の取引所ではビットコインの現物価格(相場)が100万円なのに、Zaifだけロングポジションのロスカットが大量に発生して60万円とかになったりします。2018年4月26日版についてはスクリーンショットを取っておいたので張っておきますね。
↑板は見やすいのですが、チャートが日足なのでわかりづらいかなと思っていたらフォロワーさんから時間足バージョンをもらいました。↓
1時間足バージョンもどうぞ! pic.twitter.com/RmDbjx49q9
— ゆう (@hhhhgdseffd) 2018年4月25日
この時(2018/4/26 00:29)、その他の大手取引所であるbitFlyerなどではビットコインの現物価格(相場)は100万円弱でした。それなのにも関わらず、Zaifだけビットコインの現物価格が65万円まで暴落していたのです。
Zaifではこのようなロスカットの連鎖による大暴落(逆の場合は大暴騰)が1,2ヶ月に1回くらいのペースで起こります。
原因はZaifのサーバーダウン(サーバーが弱い・重い)
過去、Zaifのロスカット連鎖祭りは全て相場が急落もしくは急騰した時に発生しています。
例えば、今回は他の取引所でビットコインの相場が100万円から95万円に急落する際、Zaifだけ65万円まで大暴落しました。常識的に考えると、Zaifだけ相場を無視して大暴落するということはありえません。
買いの立場で考えれば、その前に買おうとする人が現れるからです。売りの立場で考えてみても、他の取引所ではビットコイン価格が95万円なのに、(強制ロスカット以外)65万円で売ろうと考える人はいませんよね。裁定取引というやつです。
それでは、何故このような事件が起こってしまうのでしょうか。一言で言うと、Zaifのサーバーダウン(サーバーが弱い・重い)が原因です。Zaifでは短期間で大量の取引が発生すると新規の注文が全く通らなくなり、強制ロスカットから優先的に処理されていきます。
そんなZaifで相場の急落によって売買が活発化すると・・・
- 注文が通らない中、ロングポジションの強制ロスカットが優先的に処理される
- ロングポジションの強制ロスカットが次々と板(既存の買い注文)にぶつけられる
- 通常であれば新規の買い注文が入るべき価格まで下がっても新規の買い注文が通らない
- (他の取引所よりも)更に価格が下がり、ロングポジションの強制ロスカットが発生する
- 「1」に戻る
上記のようなサイクルでロスカットがロストカットを生み出してしまうわけです。Zaifのロスカット連鎖祭りは仕手集団がZaifのサーバーが弱いことに目をつけて意図的に起こしているという説もありますが、真偽のほどは定かではありません。
Zaifのロスカット連鎖祭りで稼ぐ簡単かつ確実な方法
Zaifのロスカ連鎖を面白おかしく記事にするつもりはありません。その裏では大きな損を出している投資家が存在しているからです。もしこの記事を読んでいる方の中で被害に合われた方がいたとしたら、私も投資家の一人として、その心中お察しします。
間違いなく言えることは、Zaifはサーバーを強化するべきでしょう。
しかし、Zaifではこのようなロスカットの連鎖による大暴落(逆の場合は大暴騰)が1,2ヶ月に1回は起こっています。トレーダーとしては、この機会を利用して利益を出そうとするのは自然なことです。とはいえ、上述した通りZaifのロスカット連鎖祭りの発生中は新規の注文が全く通りません。
それではどうすればいいのかと言うと、サーバーが正常な時に<事前に>めちゃくちゃ安い指値で買いの注文(もしくはめちゃくちゃ高い指値で売りの注文)をそっと置いておけばいいのです。その後、サーバーが落ち着いて価格が戻ったら売り(もしくは買い)の決済を行いましょう。
ビットコインの価格は日夜激しく変動していますので、相場に応じて指値の変更はマメに行いましょう。また、ハイレバでやるとミイラ取りがミイラになる可能性もあるので注意して下さい(例:ロング約定後、更に暴落して強制ロスカット)。そして、言うまでもありませんが全ての投資・投機は自己責任です。
尚、他のブログで「簡単売買なら注文は通る!」という記事を見ましたが、最近は通用しません。やはり事前に指値で注文を置いておくのが簡単・確実でしょう。(Zaifの簡単売買についてはこちら)
う、簡単売買ですら注文できない。
— ノーコイン・ノーフリーダム@仮想通貨 (@NocoinNofreedom) 2018年4月25日
あとがき
今回のロスカ連鎖ですが、幸運にも65万円で買って100万円で売った人は投資金額に対して50%以上の利益を手に入れました。投資金額100万円であれば50万円の利益です。時間にして僅か数分ですから、ナイストレードと言えるでしょう。
他人の不利益を自分の利益にしているようで嫌な感じがするかもしれませんが、投資とは常にそういうものであると同時に、必ずしも悪いことをしているとは言い切れません。むしろ、トレーダーの合理的な行動が今後の被害を小さくするのではないかとすら考えてこの記事を書いています。
Zaifのロスカ連鎖の最大の原因はサーバーダウンのせいですが、同時に板の薄さも1つの要素ではあるからです。もしロスカ連鎖が恣意的に行われているとすれば、これ(板が薄いタイミング)が狙われている可能性が高いでしょう。しかし、仮にこの手法がもっと広く知れ渡り、トレーダーが自分の利益を最大化させようとすれば、板はより厚くなります。
もちろんZaifがサーバーを強化するべきなのは言うまでもありません。ビットコイン現物の取引手数料は脅威のマイナスですし、全ての通貨で板取引ができるため仮想通貨のガチホならむしろ良い取引所なので、本当に頑張って欲しいです。
一方、現状では信用取引を利用した中期保有・長期保有に向いている取引所とは言えませんね。ハイレバでスイングトレード(数日間~数週間)を楽しみたいのであればbitFlyerを利用した方が無難でしょう。
仮想通貨投資の環境が更に整備されることと、皆様の爆益を心から祈っています。